看護師であれ介護士であれ身近な人を看護する一般の人であれ、看護をするからには良い看護を心がけたいものです。一般の人であれば自分が良いと思える看護をするのが良いのですが、自分にとって良いというものが、常に他の人にも良いとは限りませんよね。
まして、看護の専門職である看護師であれば、人としての感覚、看護師としての知識と技術を総動員してより良い看護を目指すべきです。
一般の人であれば、常に明るい笑顔を絶やさないでいて欲しいとか、やさしくて頼りになる方が良いという気持ちがあるのではないでしょうか。
では、周囲に求められる良い看護師とは一体どういうものでしょうか。
看護師の仕事は基本的に一人で行うものではないので、同僚や他の医療スタッフにとっても良い看護師であり、患者にとっても頼りになる看護師でなければ良い看護は到底できません。そして何が悪いのかということを知らなければ良い看護のしようもありませんね。
そこで、これから看護師になることを目指している看護学生はもちろん、経験の浅い若手看護師は早い段階で良い看護と悪い看護の例を見て、自分が良い看護を行うために努力する必要があります。
また、既に十分に経験を積んでいる中堅・ベテランの看護師も、普段の自分の業務を鑑みて、常に良い看護とは何か、自分は悪い看護を行っていないかをできるだけ内省的に検討すると良いでしょう。そうすることで、今後転職や配置換えなどでそれまでとは違った性質の部署に行くことになってもぶれない看護師になることができます。
特に、看護師業務に慣れてきたと感じている人ほど、自分を改めて見直すことは重要です。より良い看護をするための研鑽をするということは、患者さんへの影響のみならず、あなた自身の看護師としてのキャリアにとってもプラスに働くことは間違いありません。
具体的にどのような看護師になりたいかということを常に頭に思い浮かべて、その理想に毎日少しずつ近づくように努力を重ねることで、それまでに気がつかなかった様々な改善点が見えてくるはずです。そうした小さな積み重ねこそが、より良い看護を目指すためのステップとなるのです。